高速道路をブタが走る---16km区間が3時間30分ストップ

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21日午後、栃木県都賀町内の東北自動車道上り線で、走行中の普通トラックに後方から走ってきた大型トラックが追突するという事故が起きた。衝突の弾みで普通トラックの荷台が壊れ、積載していた豚24頭が次々と路上に逃げ出した。豚を回収するため、現場周辺16km区間が3時間30分に渡って閉鎖する騒ぎになった。

栃木県警・高速隊の調べによると、事故が起きたのは21日の午後6時25分ごろだという。栃木県都賀町内の東北自動車道上り線で、47歳の男性が運転する普通トラックに、後方から走ってきた45歳男性の運転する大型トラックが追突した。運転手2人にケガは無かったものの、衝突の弾みで普通トラック側の荷台が壊れ、搭載していた食肉用の豚24頭が次々に逃げ出した。

高速隊では「逃げ出した豚が他のクルマと衝突する恐れがある」として、現場を中心に付近約16kmの区間を午後10時まで通行止めにするとともに、養豚業者を手配して、およそ2時間がかりで豚の回収にあたった。

事故直後は豚もパニック状態で四方八方に逃げ回り、数匹は後続車と接触する事故も起こしていたが、しばらくすると落ち着き、中央分離帯の植え込みに逃げこんだところを一網打尽にされている。

警察の調べでは、普通トラックの右後輪がパンクし、減速して走っていたところ、後方から来た大型トラックがそれに気付くのが遅れて追突したという。高速隊では大型トラックの運転手から道路交通法違反(前方不注意)の疑いで引き続き事情を聞いている。

《石田真一》

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