雨のブラジルGPを制し、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)のライバルとして名を挙げたマクラーレンのデイビッド・クルサード。しかし元F1ドライバーのデレック・ワーウィックは、クルサードはチャンピオンになれないだろうと分析した。
「インテルラゴスでのデイビッドの走りは素晴らしかったし、タイトルを獲得するにふさわしい才能を見せたと思う。しかし、残念ながら彼はシーズンを通してコンスタントにあのパフォーマンスを続けることはできないだろう。私は彼がチャンピオンになれることを願っている。でもね……。心ではできると思っても、頭では無理だと思ってしまう」
「デイビッドは優れたナンバー2ドライバーだ。他のチームではナンバー1になれるだろうが、マクラーレンでは無理だ。世界一のドライバーはシューマッハで、次がハッキネン(マクラーレン)。デイビッドはその次のなかの一人にすぎない」
「デイビッドは自分の中にスイッチがあって、それがオンのときはハッキネンよりいいレースができるが、17レース全部は無理なんだ。せいぜい4、5レースだろう。チャンピオンになったドライバーが偉大なのは、すべてのレースのすべてのラップでモチベーションを持ち続けることができるから。デビッドにはそれができないからね」とワーウィック。今シーズンのタイトルは結局ハッキネンがシューマッハのライバルになるだろうと予想した。