警察庁は1〜4月までの交通違反件数が前年同期比7.9%減となっている中で、事故件数が増えていることから取締まりの強化を県警に要請したが、その際に交通違反もみ消し事件に関連して、警官がキップを切るのに尻込みしている実態が明らかになった。
1〜4月末までの取締まり件数は358万2833件、前年同期よりも30万8466件少ない。県警別では、もみ消し事件の新潟が23.5%減、福島が34.6%減、神奈川が18.2%で、不祥事が発覚した県警では取締まりを臆している様子が一目瞭然だ。
しかし、交通違反の反則金がマイナスとなるのは許せない警察庁は、事故件数が増えていることを名目に取締まりの強化を指示したが、取り締まりの場では一般市民に罵倒され、署に帰れば上司に「反則金が足りない」と罵倒される現場警察官の苦労が報われる日は訪れるのだろうか。