車載OS:未来展望と主要企業の最新動向 … 沖為工作室 CEO 沖本真也氏[インタビュー]

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来たる5月14日、オンラインセミナー「AIとSDVがもたらす新たなモビリティ空間~市場と主要企業の最新動向~」が開催される。セミナーに登壇するのは、沖為工作室合同会社 Founder CEO の沖本真也氏。

自動車メーカーがSDV(Software-Defined Vehicles)の開発を進めるなか、ChatGPTなど生成AIの実装も進んでいる。本セミナーでは、AIとSDVがもたらす新たなモビリティ空間をテーマに、経済や国際情勢、政策などの市場環境の背景も紐解きながら、最新市場動向を解説する。

今回のセミナーは以下のテーマで進められる。

1. 市場概況
2. 主要企業動向
3. 市場動向予測
4. まとめ
5. 質疑応答

講演の後には、参加者からの質疑応答の時間が用意されている。

セミナーの見どころを沖本氏に聞いた。

■車載OS 4つの系統

SDVを実現するために、車載OSの実装は必須となる。車載OSはアプリケーションプラットフォームとして、将来大きなビジネスに成長する可能性もあるため、開発競争が激しくなっている領域だ。

有力メーカーが自ら開発するケースや、巨大IT企業が開発し、サプライヤーとして複数メーカーに提供する形があるが、沖本氏は、有力な車載OSは大きく4つに分けられると示唆する。

「車載OSに関しては、大まかに4つのベースになる系統があります。Android、Linux、QNX、そしてHarmonyOS NEXTです。

なかでもAndroidをベースにしたものが増えてきています。ボルボやステランティス、フォード、フォルクスワーゲンなど、多くの企業がAndroid Automotiveを採用しています。

スマートフォンやタブレットで既に使用されているOSでもあるので、車内でも同じアプリを利用できるというシームレスな体験を提供することが可能です。またスマートフォンと車のデバイスをリンクさせることで、車内でもよりインタラクティブな使い方が可能です。中国でもこのような取り組みが進んでいます。」

Android系のほかにLinuxベースのOSも主流のひとつだという。


《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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