ヤマハ発動機、売上・営業利益で過去最高を達成 2023年12月期決算

ヤマハ MT-10 SP ABS(参考画像)
  • ヤマハ MT-10 SP ABS(参考画像)
  • ヤマハ F.A.S.T.23(参考画像)
  • ヤマハ PAS シティ-V(参考画像)

ヤマハ発動機は2月14日、2023年12月期(2023年1~12月)の連結決算を発表。売上高・営業利益とも過去最高となった。

売上高は前期比7.4%増の2兆4148億円。二輪車や大型船外機の堅調な需要に加え、サプライチェーンの平常化と物流・生産課題などの改善により供給量が増加したことで、増収となった。営業利益は同11.5%増の2507億円。販売台数の増加に加え、原材料などコスト高騰に対する価格転嫁の効果拡大、円安によるプラスの効果もあり、増益。売上高、営業利益は過去最高を達成した。

経常利益は同1.1%増の2420億円、純利益は金利スワップ評価損や為替差損益、投資有価証券評価損および前年の投資有価証券売却益などの影響を受け、同5.9%減の1641億円となった。

セグメント別の業績を見ると、ランドモビリティは売上高が同7.7%増の1兆5818億円、営業利益は同42.3%増の1243億円となった。

二輪車事業では、欧米での需要が堅調に推移。新興国では景気低迷が続くベトナムと中国を除き、アジアを中心に多くの国で需要が増加した。売上高は、欧米ならびにインドネシア、インド、ブラジルといった新興国で販売台数が増加したことにより増収となった。営業利益は、販売台数増加を主因に、価格転嫁や円安によるプラス効果もあり、増益となった。

RV(四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル)は、アウトドアレジャーブーム後に需要が減速する中、出荷も減少。一方、前年課題が発生していた米国工場の生産効率が改善したことに加え、円安によるプラス効果もあり、増収・増益となった。


《纐纈敏也@DAYS》

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