AGCが次世代モビリティ関連技術を展示、倉田CTO「世界とつながり、人財・技術が育つ土壌を作ることが重要」…CES 2024

AGCブース(CES 2024)
  • AGCブース(CES 2024)
  • AGC 代表取締役 兼 専務執行役員 CTO/技術本部長の倉田英之氏
  • AGCブース(CES 2024)
  • AGCブース(CES 2024)
  • AGCブース(CES 2024)
  • AGCブース(CES 2024)
  • AGC 代表取締役 兼 専務執行役員 CTO/技術本部長の倉田英之氏

AGCは、1月9日に米国ラスベガスで開幕したCES 2024に出展。「Detection(検知)」「Connection(繋がり)」「Comfortability(快適さ)」の3つの分野をテーマに、次世代モビリティの実現に向けて開発された20の最先端素材やソリューションを展示した。

LiDAR等の光を用いたリモートセンシングに用いられる波長領域に対応した、赤外線を透過する自動車用ガラス「Wideye(ワイドアイ)」、5Gの全周波数に対応し車体のデザインを損なわない「5G通信対応ガラスアンテナ」、高い安全性・視認性・デザイン性を実現した車載ディスプレイ用カバーガラス(大型曲面ディスプレイ用カバーガラス)をメインに紹介。その他、ADASの精度向上に貢献するFIRカメラ対応 フロントガラス「FIR-windshield」や調光可能な自動車用ルーフガラス「Low-Eコート付調光パノラマルーフ」などがブースに並んだ。

AGCブース(CES 2024)

代表取締役 兼 専務執行役員 CTO/技術本部長の倉田英之氏は、次世代モビリティ関連製品・ソリューションを通じて業界をリードしていきたいという想いから、昨年に続き2度目のCES出展を決めたという。

「現在、社会課題は複雑性を増してきており、顧客から求められるソリューションは高度化、多様化している。さらに、社会変化のスピードが一層速まるなかで、グローバル規模で迅速かつタイムリーにソリューションを創出することの重要性が高まっている。

AGCグループは、創業以来100年以上にわたる歴史のなかで、『材料技術』『機能設計』『生産技術』といったコア技術を磨き上げてきた。同時に、分析・評価やシミュレーションなどの共通基盤技術を蓄積・深化させ、コア技術と組み合わせることによって、単一技術ではなしえない付加価値の高いソリューションを創出し、それぞれの時代における社会課題を解決してきた」

AGC 代表取締役 兼 専務執行役員 CTO/技術本部長の倉田英之氏

製造業にとって技術は要であり、世界に認められる技術を創出し続けることが、同社の持続的な企業価値向上には欠かせないとする。

そして、「技術の専門性が高くなるほど、より幅広い視野も必要となるため、技術者はより、意識的に外の世界とつながることが重要だ。そういった観点でもCESは世界で最も影響力のある技術展示会の一つであり、未来を創るイノベーションを世界中の方々と議論できる場だと考えている。技術を創出するのは人。人財が育ち、技術が育ち、それによりAGCグループが社会に貢献し続けていく。そういった土壌を築くことが、何よりも重要だ」と出展の意義を語る。


《レスポンス編集部》

編集部おすすめのニュース

特集