【東京国際消防防災展2023】最新の車両、EVや水素も…予想と教訓[フォトレポート]

テイセン(帝国繊維)/ローゼンバウアー(東京国際消防防災展2023)
  • テイセン(帝国繊維)/ローゼンバウアー(東京国際消防防災展2023)
  • テイセン(帝国繊維)(東京国際消防防災展2023)
  • テイセン(帝国繊維)/ローゼンバウアー(東京国際消防防災展2023)
  • テイセン(帝国繊維)/ローゼンバウアー(東京国際消防防災展2023)
  • トーハツ(東京国際消防防災展2023)
  • トーハツ(東京国際消防防災展2023)
  • 平和機械(東京国際消防防災展2023)
  • トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(東京国際消防防災展2023)

国内最大級の消防・防災に関する展示会、「東京国際消防防災展2023」が6月15~18日の4日間、東京臨海都心の東京ビッグサイトで開催中だ。日本初となる電気自動車の救急車や水素で走る車両など、最新の消防車両の紹介や、機器が展示される。

開催の目的は、過去に発生した災害を教訓とした災害対策および多様化する災害リスクを周知すること、市民の防火防災意識と行動力を向上させること、セーフシティの実現に向け、住民・企業・行政による3者相互の連携を強化すること、関連技術・産業の振興を促進することなど。国内外の消防・防災に関する最先端のサービスや製品が一堂に集結する。

◆展示は4分野、非常用電源ゾーンも

主な展示内容として、「消火、救急、救助、避難・誘導」、「防災・減災・災害対策」、「情報システム、通信サービス」、「その他、消防防災に関する製品・サービス」の4分野、特別企画ゾーン「非常用電源ゾーン」の企業展示エリア、東京消防庁エリアが設定され、火災・災害から身を守るための最新の技術や注目の製品が紹介される。

来場対象者は、消防防災関係者(行政の防災担当部署、消防職員・団員、NPO、自主防災組織など)、民間企業の防災関連責任者・担当者、そして一般市民。

重松製作所(東京国際消防防災展2023)重松製作所(東京国際消防防災展2023)

◆出展者数は325社・団体、1652小間

会場は東京ビッグサイト(東5・6・7ホール、東屋外展示スペース、有明西ふ頭公園沖合)に展開する。面積は4万3600平方メートル(屋内:2万8700平方メートル、屋外:1万4900平方メートル)、出展者数は325社・団体、1652小間(屋内:1254小間、屋外:398小間。5月末の集計)となり、出展者数は前回を上回る。前回2018年実績は296社、1644小間だった。

主催は東京消防庁、東京ビッグサイト、東京国際消防防災展2023実行委員会。本展は、首都東京における防災力向上を目的に1982年に開催された「東京消防防災展」から数え、11回目の開催にあたり、近年は5年に1度開催されている。

T型フォード消防ポンプ自動車、1920年(東京国際消防防災展2023)T型フォード消防ポンプ自動車、1920年(東京国際消防防災展2023)

◆クラシック消防車も多数

東京消防庁の吉田義実消防総監は「2023年は、関東大震災から100年を迎える節目の年であり、この年に、防火防災に係る最新の知識・技術を普及し、新たな発見の機会を創ることは、セーフシティの実現に向けて大変意義のあるもの」とコメント。展示では、関東大震災の教訓や現在の震災対策について紹介するほか、当時使用していたクラシック消防車両(T型フォード消防ポンプ自動車)などを展示する。

東京ビッグサイトの石原清次代表取締役社長は「近年の自然災害に目を向けると、毎年のように発生する地震被害に加え、全国各地で大雨や台風による河川の氾濫や土砂災害など甚大な被害が多発している。近い将来発生が懸念されている南海トラフ地震や首都直下型地震では、津波被害、建物の倒壊、ライフラインの寸断に加えて、大規模火災による被害も危惧されている。今後、これまで想定しえなかった様々な危機が同時に、複合的に襲い掛かることも踏まえた防火防災・避難対策が重要だ」と述べている。

《高木啓》

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