9月末に開催されたSIP-adusの試乗会で、ヴァレオの「Drive4U」を利用した自動運転デモカーに乗ることができた。このソリューションの要は高性能のLiDARと高精度3Dマップのようだ。
◆従来製品の約50倍の解像度を誇るLiDAR「SCALA 3」
「Drive4U」は、自動車向け3Dレーザースキャナー(LiDAR)の「SCALA」やLiDAR含む複数のセンサーを組み合わせた自動運転システムを搭載した車両。
同社のソリューションは、ホンダ『レジェンド』のレベル3自動運転にも採用されており、2022年6月には、ステランティスがグループ企業の自動運転車両に「SCALA 3」を採用すると発表している。
SCALA 3は、同社の第3世代となるLiDARだ。以前のモデルに比べて、解像度を約50倍に上げ、150メートル先のセンシングも可能にしたという。150メートル先の点群データがとれるということは、ミリ波レーダーの置き換えの可能性も見えてくる。レーダーは障害物の有無と距離しか判断できないが、LiDARならその形状も識別可能だ。自動運転の制御や危険回避の精度を上げることができる。