BMWのビッグボクサー搭載、『R18』に「マグニフィカ」…1台限りのカスタマイズ

約100kgの軽量化で重量は約250kgに

改造の自由度が高いR18ならではの特長を利用

2気筒「ビッグボクサー」は最大出力91ps

BMW R18 マグニフィカ
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BMWモトラッドは6月8日、モナコで開幕した「トップ・マルケス・モナコ2022」において、1台限りのBMW 『R18マグニフィカ』(BMW R 18 Magnifica)を初公開した。

◆約100kgの軽量化で重量は約250kgに

このバイクは、改造の自由度が高いBMW『R18』ならではの特長を利用して、「ラディカルチョッパー」によってカスタマイズされた1台だ。デザインのインスピレーションは、1920~1940年代のビンテージバイク、とくにBMW『R37』に求められたという。

R18マグニフィカでは、真鍮やアルミ、ウッドなどの素材を手作業で加工し、カスタマイズが行われた。ウッドを用いたのは、1940年代のBMWの四輪車のウッドステアリングホイールがヒントになっているという。

ホイールはビレットから機械加工された。ブレーキディスクやキャリパーも特別に設計された。テールとシートはワンピース構造となっており、空中に浮かんでいるような感覚を与えることを狙う。また、約100 kgの軽量化にも取り組んだ。オリジナルモデルの345 kgに対して、重量は約250kgに抑えられている。

BMW R18 マグニフィカBMW R18 マグニフィカ

◆改造の自由度が高いR18ならではの特長を利用

BMWモトラッドによると、R18は、他のどのモーターサイクルよりも高度なカスタマイズを可能にするデザインを採用しているという。そのために、モーターサイクルの基本レイアウトをデザインする初期段階において、カスタマイズ性に焦点を当てている。その結果、取り外しが容易なリアフレームや、分解し易い塗装済みパーツセットが装備されている。

そのため、R18のリアエンドには、高い改造の自由度があり、比較的少ない労力で個人の好みに合わせたり、好みに応じて塗装を塗り替えたりすることができる。ブレーキやクラッチの油圧ラインや、ワイヤーハーネスの取り付け位置を慎重に選んでいるため、高いハンドルバーや低いハンドルバーに合わせた長/短の油圧ラインやワイヤーハーネスを組み合わせて、無加工で取り付けできるという。

純正アクセサリーにラインアップされているすべてのハンドルバーで、最適な取り付けキットが用意されている。さらに、バルブカバーやベルトカバーが、オイルチャンバーの外側に配置されるよう設計されているため、簡単に交換できる、と自負する。

BMW R18 マグニフィカBMW R18 マグニフィカ

◆2気筒「ビッグボクサー」は最大出力91ps

心臓部には、2気筒ボクサーエンジン、いわゆる「ビッグボクサー」が搭載される。ビッグボクサーの外観とテクノロジーは、1923年に生産を開始して以来、70年以上にわたって刺激的なライディングエクスペリエンスを提供し続けてきた伝統的な空冷ボクサーエンジンの継承を反映しているという。

これまでにBMWの量産モーターサイクルに搭載された中で、最もパワフルな2気筒ボクサーエンジンを積む。排気量は1802ccで、最大出力91ps/4750rpm、最大トルク16.1kgm/3000rpmを獲得する。15.3kgm以上のトルクが、2000~4000rpmで引き出される特性を持つ。このエンジンは、優れた牽引力と深みのあるエンジンサウンドを発揮するという。

BMWモトラッドの理念に従って、リラックスできるフットレストの配置、いわゆる「ミッドマウントフットペグ」を採用する。シリンダー後方のこのクラシックな位置は、BMWにとって典型的なレイアウトだ。また、車両を最適に制御するために、リラックスしつつもアクティブなライディングポジションを可能にしている。


《森脇稔》

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