フェラーリは(Ferrari)は1月10日、組織改革を行い、新たな経営体制を発表した。ブランドの独自性を育みつつ、製品の卓越性を高め、レーシングDNAを維持しながら、2030年までのカーボンニュートラル達成を目指すという。
新しい組織の構造は、イノベーションをさらに促進し、プロセスを最適化し、社内およびパートナーとのコラボレーションを強化するのが狙いとなる。
具体的には、ベネデット・ビーニャ新CEOの直轄部門として、製品開発と研究開発の体制が強化される。 ジャンマリア・フルジェンツィ氏が、最高製品開発責任者に任命された。同氏は2002年にフェラーリに入社し、製品開発、生産、最近ではサプライチェーンの責任者など、さまざまな上級職を歴任してきた。
エルネスト・ラザランドラ氏は、最高研究開発責任者に任命された。同氏は、ビーニャ新CEOと同様、STマイクロエレクトロニクス出身。イノベーションの世界で20年以上の経験を積み、グループの副社長や研究開発部門のゼネラルマネージャーを務めた。
デジタル&データ関連では、2019年にフェラーリに入社し、以前はマイクロソフトで働いていたシルビア・ガブリエッリ氏が最高デジタルデータ責任者に任命された。
フェラーリのベネデット・ビーニャ新CEOは、「フェラーリ独自の方法でテクノロジーを活用することにより、すべての分野で限界を押し広げていく」と述べている。