ルノー、STと戦略的提携…EVの電池や充電性能を向上させる技術を共同開発

ルノーの新世代電動車「E-TECH」のラインナップ
  • ルノーの新世代電動車「E-TECH」のラインナップ
  • ルノーのEV、ゾエ
  • ルノー・トゥインゴ Z.E.

ルノーグループ(Renault Group)は6月25日、STマイクロエレクトロニクスと戦略的提携を結び、EVやハイブリッド車のバッテリー性能や充電性能を向上させる技術を共同開発すると発表した。

ルノーグループはCO2排出量を削減する取り組みの一環として、2040年に欧州で、2050年に全世界で、カーボンニュートラルを達成することを目指している。この目標の達成に向けて、EVやハイブリッド車などの電動車の販売台数をさらに増やす。ルノーブランドの欧州新車販売に占める電動車の割合を2025年までに65%、2030年には90%に引き上げることを目指している。

ルノーグループは、この目標の達成に向けて、STマイクロエレクトロニクスと戦略的提携を結んだ。両社は、EVやハイブリッド車のバッテリー性能や充電性能を向上させる技術を共同開発する。これらの技術は、電力損失を減らして効率を改善することにより、EVの航続と充電性能に大きな影響を与えるという。その結果、バッテリーコストが下がり、1回の充電あたりの航続が延び、充電時間が短くなり、ユーザーコストが削減されると見込む。

ルノーグループとSTマイクロエレクトロニクスは、STマイクロエレクトロニクスの半導体技術と製品をベースに、ルノーグループのEVとハイブリッド車の電力性能を向上させることを目的として協力していく。

ルノーグループのルカ・デメオCEOは、「マーケットリーダーのSTマイクロエレクトロニクスと協力して、高度なパワーエレクトロニクスを統合し、EVやハイブリッド車のバッテリー性能と充電性能を向上させる技術を共同開発する。今回の提携は、EVを手頃な価格で普及させ、収益性を高めるという目標を実現するのに役立つ」と述べている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集