世界初の量産型・農業用無人車 バイエルとXAGジャパンが発売

世界初の量産型農業用無人車『R150』
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バイエルクロップサイエンスとXAGジャパンは、XAG社が開発・製造する世界初の量産型農業用無人車『R150』の販売を6月15日より開始したと発表した。

R150の販売は、2018年に締結したバイエル クロップサイエンスとXAGジャパンとの日本国内市場における共同事業開発契約に基づくもの。今回、2018年に販売を開始したドローンに加え、担い手不足や高齢化といった日本の農業における課題を解決するソリューションとして、新たにR150を提供する。

R150はRTK(相対測位)による制御で、だれでも簡単かつ安全に、正確な運行と散布を実現する。高性能モーターと四輪駆動により強力なオフロードパフォーマンスを発揮。平地はもちろん山間部の圃場や果樹園等の複雑な地形でも走行が可能で最大積載重量は150kgとなる。

散布モードでは100リットルタンクを積載し、高速気流スプレーシステム、ジェットスプレーヤーによって農薬を自動散布する。噴射は左右に最大290度、上下に最大200度まで回転し、最大散布幅は12メートル、最大作業効率は5.3ヘクタール/時となる。作物場面では特に果樹や園芸作物にて正確で省力的な散布作業が期待できる。

また、完全無人化の実現により、生産者の農薬散布の負担や作業者曝露を大幅に軽減する。さらに、荷台アタッチメントを取り付けることで、収穫物や農業資材、水など、散布用の農薬以外も自動で運搬が可能。機体は耐久性に優れ、IP67レベルの防水防塵を有し、洗浄やメンテナンスもできる。

車体サイズは1515×1090×1105mmで、重量は200kg(散布システム搭載時)。2本のバッテリーで4時間走行できる。

《纐纈敏也@DAYS》

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