環境に優しく安全で楽しいクルマ、ボッシュの全方位戦略…フランクフルトモーターショー2019

ボッシュ(フランクフルトモーターショー2019)
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9月10日から始まったIAA2019、通称フランクフルトモーターショー2019において自動車メーカーに負けない規模の存在感を誇っているのが独ボッシュ。サプライヤーの多くが電動化や自動運転など、テーマを絞って出展しているのに対し、世界最大の部品メーカーは同社の全方位的なノウハウを訴求している。

「Shaping the new era of mobility(=モビリティの未来をかたちづくる)」のテーマのもと、電動化を含むパワートレイン、自動運転、コネクティビティからヒトとクルマのインターフェイスとなるインテリアシステムなど幅広い製品・技術展示を行っている。

パワートレインに関しては、やはり電動化が中心となっている。バッテリーEVやハイブリッドモジュール用モーターなどと並んでスペースを割いているのが電動システムの温度管理機構。冷えている時は温め、温度が上昇した場合にはオーバーヒートを防いでバッテリーの温度を常に適正に保ち、システム全体の効率化を図るというものだ。この温度管理システムによって、およそ20~30%もの効率化が期待できるそうだ。さらに、電動アシスト自転車やEスクーターなど、マイクロモビリティの電動化にも積極的な姿勢がうかがえた。

ブースの中央に展示されている「ローリングシャーシ」は、電気駆動システムに加えステアリング、ブレーキ、シャシその他、クルマに必要な機能がパッケージとして収められている。これは、モビリティの電動化に伴って増える新規参入企業が、車両開発の時間とコストを削減するのに貢献するソリューションとして、需要の高まりが予想される。

その他、自動運転関連のセンサー、AI、アクチュエーターから、それらのシステムを活用した自動バレーパーキングシステムや、クラウドへの接続を利用した電動車両のバッテリー管理システム、3D表示が可能で視認性の高いモニターなど、広範囲にわたる製品・技術が展示されている。

ボッシュはこうした展示を通し、環境に優しく安全であると同時に、「楽しい経験」が可能なクルマ造りに貢献したいとのことだ。

《石川徹》

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