フォードモーター(Ford Motor)は2月6日、自動運転車の動きを歩行者や自転車などに伝える方法についてのテストを行った、と発表した。 今回のテストは、自動運転車が歩行者などの他の道路利用者と、安全に道路を共有できるようにするための通信手段の確立を目指すフォードモーターの取り組みの一環だ。自動運転車が何をしているのか、次に何をするのかをライトで表すテストを行った。 フォードモーターでは、テスト車両のフォード『トランジットコネクト』のフロントウィンドウ上部にライトバーを追加した。専用の「ヒューマンカーシート」でドライバーを隠したうえで、自動運転車の意図の伝達をテストするために、ライトバーに白、紫、ターコイズ(青緑色)の3種類の光信号を点滅させる実験を行った。 光信号は、ライトが左右に動いている場合、車両が完全停止に近づいていることを示す。自動運転中は、ライトが点灯。ライトが素早く点滅した場合、車両が停止から加速し始めていることを示す。フォードモーターによると、最大500m離れた場所からでも、ライトが識別できるという。 テストでは、トランジットコネクトに遭遇した173人のうちの60%が、この車両を自動運転車だと考えたという。さらに、1600人の反応を調査したところ、白より目立ち、紫や赤と混同しにくいターコイズ色のランプが好まれたという。 フォードモーターは今後、自動運転車と他の道路使用者との間で行う通信手段の業界標準を確立することを目指していく。
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