28日午前6時10分ごろ、岐阜県多治見市内の中央自動車道下り線で、路肩に停車していた乗用車から降車していた高齢男性が、後ろから進行してきた大型トラックにはねられる事故が起きた。男性は死亡している。
岐阜県警・高速隊によると、現場は多治見市美山町付近で片側3車線の緩やかな右カーブ。乗用車は何らかの理由で道路左側の路肩へ停車。運転していた長野県飯島町内に在住する76歳の男性が車外に出ていたところ、後ろから進行してきた大型トラックにはねられた。
男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打が原因でまもなく死亡。トラックを運転していた新潟県長岡市内に在住する39歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。
現場は見通しの良い区間。死亡した男性のクルマはハザードランプを点灯させていたという。警察は何らかのトラブルを起こして停車していたものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。
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被害者となった男性は走行中に何らかのトラブルを起こしたクルマを路肩に停車させ、点検のために車外へ出た直後にはねられたものとみられる。
事故現場は「通常の運転をしている分には見通しが悪くはない箇所」だというが、事故が起きた時間は日の出前で薄暗く、「こんなところに人がいるわけがない」という思い込みがトラック運転者にもあったものと思われる。非常時にクルマを停車させるには適していない場所だったのかもしれない。