アウディは9月7日、ナビゲーションシステムの技術を向上させることを目的に、HERE(ヒア)との協力関係を強化すると発表した。
HEREは、デジタルナビゲーションマップと位置情報サービスのソフトウェア企業。アウディは2015年末、BMWグループとダイムラーと共同で、ノキアの子会社からHEREを買収した。この買収以来、HEREは新たなメンバーの参加と戦略的パートナーシップを通じて、IT分野における専門的ネットワークを着実に拡大してきた。
アウディとHEREとの主なプロジェクトの1つに、「HDライブマップ」がある。これは、将来の自動運転のためのデジタルベースを提供するもの。新しいデータプラットフォームは、交通状況を非常に高い精度で3次元モデルとして記録する。アウディによると、cm単位まで正確なものになるという。
中期的には、アウディはコネクテッドポートフォリオの「car-to-X」サービスの交通標識情報と危険地点情報についても、HEREと協力。『A4』、『A5』、『Q5』、『Q7』では車載センサーを使用して、速度制限と危険地点に関する情報を収集。情報はアウディのサーバー上に収集して処理され、アウディ車のドライバーが利用できるようになる。