【INDYCAR 第13戦】ニューガーデンが2連勝で今季3勝目、ポイント首位に浮上…佐藤琢磨は5位フィニッシュ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
#2 ニューガーデンは2連勝で今季3勝目。
  • #2 ニューガーデンは2連勝で今季3勝目。
  • シリーズポイントでもニューガーデンは首位に立った。
  • #26 佐藤琢磨は決勝5位。
  • わるくない内容のレースながら、予選順位よりも下がってのゴールとなってしまった佐藤琢磨。
  • 決勝2位の#12 パワー。
  • 決勝3位の#15 レイホール(手前)と、決勝4位の#1 パジェノー(奥)。
  • レース序盤、予選3位の#26 琢磨は、ウイナーとなる#2 ニューガーデンの背後にいた。
  • 左から2位パワー、優勝ニューガーデン、3位レイホール。

インディカー・シリーズ第13戦の決勝レースが現地7月30日、米オハイオ州の常設コース「ミッドオハイオ」で行なわれ、ジョセフ・ニューガーデンが2連勝、今季3勝目をあげてポイントリーダーに浮上した。佐藤琢磨は今季4回目のトップ5圏内となる5位でレースを終えている。

予選2位のジョセフ・ニューガーデン(#2 Team Penske/シボレー)はレース序盤、そのポジションを守って走行。そして13周目にポールシッターである僚友ウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)をパスしてトップに立った。

するとその後は完璧といっていい内容でレースを支配し続け、ニューガーデンは前戦に続く2連勝を成し遂げる。今季のインディカー・シリーズで最初の3勝目到達者となった。

優勝したニューガーデンのコメント
「僕には素晴らしいチームクルーがいる。こういう(速い)マシンを用意してもらえるんだからね。タイヤがレッド(ソフト)でもブラック(ハード)でも問題ない、とにかく速いマシンに仕上がっていた。僕は自分の仕事(ドライビング)に集中するだけだったよ。誰もがこのマシンをドライブしたくなる、そんなマシンだったと思う」

絶賛する仕上がりのマシンのおかげもあって鮮やかに勝ったニューガーデンは、これでシリーズポイントでも首位に浮上。名門ペンスキーへの移籍初年度、シリーズ王座の高みに立つことも見えてきた。

決勝2位はパワー。3位にはホンダ勢最上位となるグレアム・レイホール(#15 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)が続き、4位はシモン・パジェノー(#1 Team Penske/シボレー)。

予選3位だった佐藤琢磨(#26 Andretti Autosport/ホンダ)は序盤3~4番手を走行。だが、最初のピットインタイミングの順位攻防でポジションを落とし、その後は7~8番手でのレース推移になってしまう。しかし終盤のフルコースイエローが明けたところで前車を次々に攻略、5位へと順位を戻してフィニッシュした。

佐藤琢磨のコメント
「3番手スタートでしたから、5位フィニッシュは最高のシナリオではありませんね。追い上げるレースを戦うなかで、とても楽しいバトルをすることはできました。終盤のリスタートのあとにコース上でオーバーテイクしてポジションを挽回できたのも良かったですね。難しいレースではありましたが、アンドレッティ・オートスポーツの4台は力強いレースを戦ったと思います。私たちは今週末、チームとしてとてもいいパフォーマンスを見せることができたとも感じています。残り4レースでも今回のような戦いをして、ポイントランキングで上位に進出したいと思います」

琢磨のシリーズランクは7位で、首位ニューガーデンとは72点差。「首位と72点差の7位」という状況は今回のレース前と変わっていない。もちろん1レース消化が進んだ分だけ状況は厳しくなっているわけだが、上位進出はもちろん、もう一度タイトル争いに絡んでいける可能性もまだ消えてはいない。今回の上位成績、そして8月4日に授与式が予定される総理大臣顕彰も弾みにしての再チャージが期待される。

インディカーは残り4戦。このあとは中2週ほどレース日程が空いたのち、8月後半からの3連戦を含む“5週で4戦”という強行スケジュールで一気に閉幕へと向かう。次戦第14戦は現地8月20日決勝、三角オーバルコースのポコノが舞台だ。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集