【オートサービスショー2017】車検テスターのアピールにインパクトあるマシンをディスプレイ…KOWA、バンザイ

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アプリリアRSV4 RF。プライベーター、ホビーレーサーだけでなくストリート派でも憧れるファンが多いスーパーバイクだ。
  • アプリリアRSV4 RF。プライベーター、ホビーレーサーだけでなくストリート派でも憧れるファンが多いスーパーバイクだ。
  • K-POWERブランドの二輪診断機。スピードメーターと前後ブレーキの診断が出来る。お値段およそ400万円也。
  • こちらは600psまで対応のシャーシダイナモ。海外ではこちらの方が人気だとか。
  • バンザイのブースにはEVスポーツカーのトミーカイラZZが!
  • こちらもEVをイメージした車検テスターのデモのためにディスプレイされていたのだ。

KOWAという見覚えのあるブランドのブースに行くと、そこにはド派手なレーサーレプリカが! 良く見ればアプリリア『RSV4 RF』。そのままスーパーバイク選手権にも出られる、最強のリッターバイクだ。

KOWAは2輪関係の整備機器をメインにしているメーカー。筆者が知っているKOWAはハンドツールのブランドだから、KOWA違いなのかと確かめたら同じなんだとか。

「そもそもホンダのバイクの車載工具からスタートしているんですよ。今でも、ホンダのオリジナル工具をOEM供給しています」と説明員が教えてくれた。ホンダは長らく2輪車の生産をメインにしてきた歴史があるため、KOWAのビジネスも自然と2輪がメインになったんだそうだ。そして現在のようにハンドツール以上の整備機器を手がけるようになってきた。

今回の目玉は民間車検場の設備となるテスター。スピードメーターやブレーキの検査をする機器だが、実は4輪用よりコスト高だとか。まだまだ生産台数が少ないからかと思いきや、意外な理由が。

「バイクの場合、スピードメーターのギアは前輪にあるのでモーターで前輪を回してやる必要があるんですよ」。なるほど、モーターの分だけ部品代が嵩んでしまう訳だ。それでも大型2輪を中心に扱う高級店で設置が進んでいるそうだ。

テスターの前方にはパワーチェックができるシャーシダイナモが。どちらかと言えば、バイクオーナーにはこっちの方がウケそうだが……。「シャーシダイナモはアジア圏で人気です。富裕層のオーナーがチューニングの成果を測って楽しむため、チューニングショップで需要があるんですよ」。なるほど、台湾やマレーシア、中国などの富裕層がチューニングを楽しむのは4輪も2輪も同じ状況らしい。

ところでアプリリアRSV4 RFをテスターに載せて展示したのは、どういう経緯からなのか? 「いやー、地味な内容なのでせめて派手なバイクを置いてインパクトを高めようとアプリリアさんから借りたんですよ」。

そう言えばバンザイも車検テスターのデモにEVの車検整備をイメージさせるためEVスポーツカーのトミーカイラ『ZZ』を借りて展示していた。業者向けの展示会とはいえ、会場内で注目を集めるには、商品以外にも工夫が必要なのであった。

《高根英幸》

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