スズキの鈴木修会長は5月12日に都内で開いた決算会見で日本独自規格である50ccバイクについて、いずれなくなるとの見通しを示した。鈴木会長は「東南アジアでは排気量100ccとか110ccが主流だったが、今は小排気量の主流が150ccに移っているという傾向がでているので、いずれ100ccのバイクはなくなっていくのではないか。150ccクラスが小さいクルマ(小排気量バイク)の限界ということになるのではないか」と指摘。そのうえで「日本でも50ccがどうなっていくかということを考えると、やはり免許の関係もあるだろうが、125ccとか150ccが小さいクルマの限界になるのではないか」と述べた。50ccバイクは国内二輪車販売の4割強を占めているものの、ピーク時の1割程度にまで市場規模が落ち込んでいる。加えて、燃費規制の強化で規制をクリアできないモデルが生産、販売中止に追い込まれるケースも出始めている。ホンダはロングセラー商品である『モンキー』の生産を8月末で終了し、50年の歴史に幕を下ろすことを決めている。50ccバイクを巡っては市場縮小や日本独自規格のため海外展開が難しいことなどを背景に、ヤマハ発動機では2018年にもホンダから50ccスクーターを調達することにしている。こうした他社の協業に関して鈴木会長は、「他社の動きは部分的な問題であって、あまり関心をもってやることは必要ではないのではないかと私は思っている」との認識を示した。また鈴木会長は「自動車、オートバイ、船外機でメシを喰っていくわけだから、その点で何はともあれ小さいながらも特色をいかしながらやっていく」との考えを改めて強調。このうち二輪車については「オートバイもようやく危機を脱した。全世界的にオートバイはくまなく赤字だったが、インドネシアを残して全部黒字になった。そういう点ではインドネシアの問題を改善すれば2017年度は黒字になると思っている。2300億が2000億くらいに売り上げが減って一度は縮小均衡になったが、これからは拡大均衡を図っていけるという決意でいる」と述べた。スズキが同日発表した2016年度業績によると、二輪事業の売上高は前年度比11.8%減の2063億円となったものの、セグメント収益は前年度の102億円の赤字から9億円の赤字に改善した。また鈴木会長が拡大均衡を図るとしている17年度の二輪車販売は同3.8%増の141万9000台を見込んでいる。
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