SUBARU(スバル)は、瞬時電圧低下対策向けリチウムイオン蓄電池システムの運用を4月1日からスバル研究実験センターにて開始したと発表した。
瞬時電圧低下とは、送電線等への落雷により電力系統で不具合が生じた際、送電する電力の電圧が瞬時に低下する事象。電圧低下の影響を受けやすい機器が停止する場合がある。
今回運用を開始したリチウムイオン蓄電池システムでは、送電線等への落雷に伴う瞬時電圧低下の発生時に4800kW相当を放電。スバル研究実験センターで行っている車両の性能試験中断等を防ぐことができる。大容量リチウムイオン蓄電池システムを瞬時電圧低下対策に活用したエネルギーサービスは国内初となる。
また、スバル研究実験センターでは、車両の安全性能や走行性能の向上を目指し技術開発の強化を進めており、電力需要の増加が予定されているが、同システムを活用しピークカット運転することで、最大電力の上昇を抑えることも可能となる。