【アルファロメオ ジュリエッタ 試乗】颯爽とした走りで右に出るものはいない…島崎七生人

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アルファロメオ ジュリエッタ ヴェローチェ
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最新ルックを纏った『ジュリエッタ』。ロゴが新しく、「ヴェローチェ」ではダークグレーのグリル、赤いラインの入ったバンパーなどがこれまでとの違いをアピールする。

車名ロゴエンブレムも最新のジュリアに歩調を合わせたブロック体の書体に。こればかりは、筆記体調かつクラシカルだった従来のほうが雰囲気があってよかった…と思う。一方でホイールはダークグレー色が新しい。

デザインはこれまでのQV(クワドリフォリオ・ヴェルデ)と同じながら、『156』以降くらいのアルフィスタなら「そうそう、フィンタイプじゃなくコレだよね」と思えるのではないだろうか。なお撮影車のボディカラー「アルファホワイト」も実は新色で、洗濯洗剤のCMのようだが、非常にピュアな白さが印象的だ。

インテリアは細部に手が入った。メーター類の盤面(目盛りのデザイン)や液晶表示の色が変わり判読しやすくなったほか、空調ダイヤル内のデジタル表示の文字の照明も白に。ステアリングパッド中央のロゴもモノトーンになり、全体にクールな雰囲気を高めている。

走りは(大抵のアルファロメオがそうであるように)登場時の印象とほぼほぼ変わらない。新グレード「ヴェローチェ」は従来型QV相当の高性能版で、『4C』とも基本が共通の1.75リットルの4気筒ターボを搭載。これに6速乾式デュアルクラッチのAlfa TCTを組み合わせる。アクセルを煽ると例によってやや目の粗い活きのいいエンジン音を発し、ドライバーの高揚感を誘う。走らせればそこからは、変わらぬアルファロメオの世界。とくにd.n.a.スイッチを前方に長押しして「d」を選びトルクが増強された際のダイナミックさは味わい甲斐がある。TCTもあえて節度感を残した変速をする。

やや重めでしっとりとしたステアリングフィール、しなやかな身のこなし、フラットな乗り味も実現。とにかく颯爽とした走りでは相変わらず右に出るものはいないのでは?と思えるクルマだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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