ヤマハ発動機独自のデザイン言語を生み出す試み…オブジェ「ヤマハスタイルセオリー」

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’Yamaha Style’ Theory 01
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2月22日に落成式典がおこなわれたヤマハ発動機「イノベーションセンター」のエントランスには、ひとつのオブジェが展示されていた。この『’Yamaha Style’ Theory 01』と名づけられたオブジェは、いったいどのような目的で作られたものなのだろうか。

2月22日の落成式典で、来場者をエントランスで出迎えた「’Yamaha Style’ Theory 01」は「ヤマハらしさを探究し、共通言語を見出す」という研究の一環で作られたもの。「ヤマハらしさ」というものを共通のデザイン要素、共通言語で表現し、スタッフでイメージを共有しようとする試みの成果のひとつだ。

制作したのは同社デザイン本部のスカルプターグループ。スカルプターというのはクレイモデラーやデジタルモデラーなど、モデリング領域を手がけるクリエイターの同社特有の呼称。グループの自主研究としてスタートし、ときにはデザイナーも参加して数十のアイデアが検討され、最終的に具象化されたものがこの01。造形テーマは「人と機械が融合し美しく躍動する姿」だという。

これは「新しいデザイン拠点で生まれたイノベーション事例のひとつ」と長屋明浩デザイン本部長。「ヤマハらしさ」ということについて語り合い、考え抜き、やり抜くことでデザインをイノベーション(革新)する、という思いが込められているという。

「商品そのものに向き合うだけでなく、ヤマハらしさを言語に変えてゆくという根源的な研究を、継続的にやるということが大事だと思っています」と長屋本部長。この意思は、今回展示されたものは「01」とナンバリングされていることから、感じ取ることができる。

《古庄 速人》

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