トライアンフのニューモデル『ボンネビル ボバー』。1200ccの水冷SOHC並列2気筒8バルブ270°クランクを搭載するモデルだが、そのメディア向け発表会で、トライアンフモーターサイクルズジャパンの野田一夫代表取締役社長は、次のように説明した。
「まず“ボバー”というカテゴリーですが、1940年代にアメリカで生まれ、当初はドラッグレースをするためにできるだけ贅肉を削ぎ落として軽量化したというところから始まっています」
「特徴的なところは短くカットされたボブフェンダーです。“ボブ”というのは切り取る、切り落とすというところが語源であります」
「トライアンフは黎明期から活躍しておりまして、当時は軽量のブリティッシュボバー、そして現地の重量級アメリカンブランドが双璧を成してカルチャーをつくりあげてきました」
「このように歴史が非常に長いボバーですが、ライフスタイルでも“ミニマリズム”というのが流行っていまして、これはできるだけ自分の興味のあるところだけに注力して要らないところは削ぎ落とすというライフスタイルですが、こういった流れも踏まえまして、最近カスタムの世界でボバーが改めて注目されています」
「無駄を削ぎ落としたことによってバイクの本質でありますエンジン、それからサウンド、フィーリング、そういったものがより際立ちます」
「こういったトレンドを踏まえまして、私どもからリリースするこのボンネビル ボバー。特徴はなんといっても、見た人が目を奪われます羨望のプレミアムカスタムシェイプだと思います。また、革新的でエレガントな設計によりまして、ライディングも高いレベルを実現しています」
「と同時に、カスタム車では疎かにしがちな、実用性ですとかコンフォート性も妥協していません。我々は、並ぶもののいない正統派ボバーの誕生と考えています」
「ファッショナブルでカルチャーをつくっていけるような、ファッション/カルチャーリーダーに乗っていただきたいです。そういった方々はいろいろなものがそうですけれども、バイクについても自分ならではの特徴あるものが好きで、デザインもクラシックであってもちゃんとした主張があります」
「乗り心地やハンドリング、そういった性能についても一切妥協しない。そういった本物を求める人にお届けしたいです」