トヨタ自動車の大竹哲也常務役員は2月6日に東京本社で開いた決算会見で、主力市場である米国での2017年の販売について「マーケットが前年を割れる中でも、私どもは前年並みの販売を見込んでいる」と述べた。
大竹常務は2017年の米国市場について「2016年の1755万台から2017年は1720万台程度、前年比としては98%程度を見通している。依然、大きな自動車市場であることには変わりがないと思っている。ただ市場の構成比がかなりトラック、SUVの方へシフトしていて、乗用車セグメントは厳しい状況が続いている。マーケットでの競争環境がかなり厳しくなっていてインセンティブは業界全体で上昇している傾向にある」と指摘。
その上で「私どもの販売台数についてはマーケットが前年を割れる中でも、『カムリ』あるいは『C-HR』等の新型車の販売促進、それからライトトラック系の供給の改善もずいぶんと図ってきているので、前年並みを見込んでいる」と明かした。