【ミニカー検証】メルセデスベンツ G63AMG 6×6…オートアート・コンポジット・ダイキャストモデル

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オートアート・コンポジットモデル / メルセデスベンツ G63AMG 6×6
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  • 全景
  • フルオープン
  • サスペンション
  • 前車軸
  • フェンダー
  • リアのタンク
  • エンジンフードオープン
実車を解説しながら、ミニカーの再現度を検証する新シリーズ。初回は精密モデルカーブランドとして定評のある「オートアート」のメルセデスベンツ『G63AMG 6×6』(以下、G63AMG 6×6)を紹介する。

まずは実車の情報をご紹介。G63AMG6×6のベースである『Gクラス』は、メルセデスベンツが送り出した言わずと知れた最強のSUVである。NATO軍用の車両として開発された初代『ゲレンデヴァーゲン』を始祖に持つ現行型(2代目)は、1989年のモデルチェンジ後から姿こそ大きく変えないが、折り紙つきの悪路走破性に加え、実用性や洗練性を着実に身につけてきた。

その中で、2012年のビッグマイナーチェンジにて追加されたのが、“普通”の「G63AMG」だ。バリバリのオフローダーに、AMG謹製の5.5リットルV型8気筒ツインターボというド級のスポーツユニットを積み込んだ、まさに鬼に金棒を具現化したモデルである。

しかし、今回取り上げる「G63AMG6×6」は、そこからさらに想像の範囲を超越したとんでもない装備が、これでもかと言うほど搭載されている。

まず、最大の特徴はもちろん、車名が表す通りの6輪全駆動である。通常のリアアクスル後方に追加された2輪を含む6輪を、3本のドライブシャフトと5つのデファレンシャルにて駆動する。トルク配分は、前から31:42:27となっている。また、走行シーンに応じて、5つのデファレンシャルをロックすることも可能だ。

6輪それぞれのタイヤ/ホイールは、防弾仕様車の技術をベースに新開発された「ポータルアクスル」にてマウントされる。この技術はハブリダクションの一種で、車軸をハブのセンターからずらし、地上高を稼ぐことができる技術である。これにより悪路走破性を向上し、なんと1mの深度までの河川を渡ることができる。

また、さらなるトピックと言えば、市販乗用車としては世界初採用となる「タイヤ空気圧調整システム」の採用がある。これは、全タイヤの空気圧を室内から自在に調整するシステムで、砂漠を走行後の状態(空気圧0.5bar)から、わずか20秒で舗装走行用(空気圧1.8bar)まで調整可能とする。

その他、サスペンションは、防弾仕様車で使われている強化コイルスプリングとラリー用に開発されたガス封入式ダンパーを採用、幅広い走行状況において最適な減衰力を得ることができる。

書いていても疲れるほどの最先端テクノロジーをてんこ盛りした結果、その3サイズもまさに規格外となった。ドライブシャフトを1本加えるために車体はベースモデルから100mm以上延長され、6mにも迫らんとする数値となった。また、スペースが必要な「ポータルアクスル」を採用したことにより、全幅は標準の1860mmから2110mmまでワイド化された。もはや普通免許で運転することがはばかられるサイズだ。
ホイールベースは4220mmと見たことのない数値(あのマイバッハ『62』ですら3827mm)とのことだが、6輪の場合どうやら前輪と最後尾の車軸との距離を表すようだ。他では全く活かすことができない知識が増える。

世界販売台数は100台程度、日本国内での販売台数はわずか5台のため、街中で見かけることはまずない。日本での販売価格は8000万円となっているため、所有して細部を眺め回すことは、ほぼ夢のまた夢である(もちろん実車は完売済み)。

しかし、ミニカーがあれば、そんな願望も叶えることができる。今回紹介するのはオートアート社が新たに展開する、「オートアート・コンポジットダイキャストモデル」ラインの1/18スケールモデルである。

「オートアート・コンポジットダイキャストモデル」は、ボディに従来のダイキャストでは無く、独自配合したABS樹脂を採用している。ABS樹脂はダイキャストに比べ、繊細な造形の再現性に優れる特性があり、昨今のカーボン素材を多用した複雑な形状の車には特に有効だ。さらにボディ剛性と適度な重量感を出すために、ボディ内部には何と、金属製のインナーボディが内蔵されているという、非常に凝った構造となっている(特許出願中)。これにより各ドア類の開閉もたわみ無く確実に行え、かつ手に持った時のズッシリ感も味わえる。この製法により、対象となったG63AMG 6×6の、エッジの効いたボディ形状と4トンに迫らんとする重量感を見事に表現している。

それでは、本モデルが実車をどのように再現しているか、写真とともに見ていこう。

全景
[全景]1/18スケールになっても、全長約330mmにも及ぶボディは、ミニカーからは感じたこともないような迫力を感じる。

フルオープン
[フルオープン]開閉ギミックは、ボンネットと前後左右の4枚のドアそれぞれに備わっている。

サスペンション
[サスペンションアップ]サスペンションは可動ギミックが仕込まれており、全てのダンパーとスプリングが滑らかに稼働するところを眺めることができる。

前車軸
[前車軸アップ]下から覗き込めば、「ポータルアクスル」機構によるハブ/ホイールのレイアウトが確認できる。

フェンダー
[フェンダーアップ]ノーマルから拡大された特徴的なワイドフェンダーの形状が確認できる。

リアのタンク
[リアのタンクアップ]後ろ側フェンダー内には、「タイヤ空気圧調整システム」用のエアタンクが配置されている。

エンジンフードオープン
[エンジンフードオープンアップ]エンジンルームを覗けば、AMG製のスポーツユニットを確認できる。AMG製であることの証、組上げた技術者の名前入りプレートも再現されている。

荷台
[荷台]荷台のウッディなフロアも完全再現。特徴的なスペアタイヤの搭載位置も実車同様である。

真上から
[真上から]実車ではなかなか確認できないアングルだが、真上から見れば、感じたことない縦長の縦横比を確認できる。

室内
[室内]室内に目を移すと、豪華なサルーンの趣を持った内装を眺めることができる。

室内前側天井モニター
[室内前側天井モニターアップ]天井には「タイヤ空気圧調整システム」用のモニターがリアルに再現されている。

抜群の再現度を誇る今回紹介したミニカーを手に入れて、是非、異常な存在感を感じてほしい。皆様も魅了されること間違いなしである。

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《山里真元》

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