21日午後11時20分ごろ、千葉県習志野市内の県道で、緊急走行していた消防車同士が交差点で出会い頭に衝突する事故が起きた。うち1台が交差点に隣接するマンション1階部分の外壁に突っ込むなどして、双方の6人が負傷している。
千葉県警・習志野署によると、現場は習志野市大久保3丁目付近で片側1車線の直線区間。交差点には信号機が設置されている。同市の消防団に所属する消防車2台は火災発生の一報を受けて緊急出動。このうち1台の消防ポンプ車が交差点を右折しようとしたところ、別の場所から出動し、左方向から交差進行してきた別の消防ポンプ車が衝突。被衝突側の1台が路外に逸脱し、交差点に隣接するマンション1階部分の外壁へ突っ込む状態となった。
この事故で双方の車両が中破し、乗っていた消防団員8人のうち、6人が打撲などの軽傷を負った。他に巻き込まれた車両はなく、マンションの住民に負傷者は出なかった。
警察では交差点通過時の安全確認に怠りがあったものとみて、関係者から事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。