20日午後4時10分ごろ、奈良県山添村内の名阪国道下り線で、逆走状態で本線上に停車していた軽トラックと、順走してきた別の軽トラックが正面衝突する事故が起きた。この事故で順走側の運転者が軽傷。警察は逆走車を運転していた80歳の男性から事情を聞いている。
奈良県警・高速隊によると、現場は山添村菅生付近で片側2車線。田原本町内に在住する80歳の男性が運転していた軽トラックは逆走状態で現場まで走行し、本線上に停車していたところ、順走してきた別の軽トラックが衝突した。
この事故で双方のクルマが中破。順走側のクルマを運転していた桜井市内に在住する54歳の男性が割れたガラス片で顔を切るなどの軽傷。逆走側の運転者にケガはなかった。
逆走側の車両は現場から約2.5km離れた神野口インターチェンジから本線へ進入したものとみられるが、運転していた男性は「なぜ逆走したのかわからない。怖くなって止まっていたらぶつけられた」などと供述しているようだ。警察では認知症の症状が出ている可能性も含め、事故発生の経緯を詳しく調べている。