東京ビッグサイトで開催された「ロボデックス2017」でひときわ来場者の興味を引いたのは、ココロ(本社・東京都羽村市)と協栄産業(本社・東京都渋谷区)が共同開発したロボットと言っていいだろう。なにしろ美人のロボットだったからだ。
紺の制服を着て椅子に座った、その“美人案内ロボット”は、ココロがハードを、協栄産業がソフトを担当。大きさは高さが1400mm、幅が600mm、奥行が1100mmで、少しスリムな体型だ。
「実はこのロボットは2台目で、お姉さんは長崎県にあるハウステンボスのホテルで受付をしています。このロボットも2月から成田空港で実証実験を行う予定です」と協栄産業関係者は話す。
インフォメーションカウンターに座って、多言語で対応するそうだが、決まったキーワードに反応して決まった案内をするだけとのことだ。というのも、あらゆる言葉に対応する設定にしてしまうと、周りの声にも反応してしまい、案内がうまくできなくなってしまうからだ。
「このロボットはIOTで遠隔操作ができ、リアルタイムで周りの状況も把握できるようになっています。また、どんなことを何回聞かれたかなど稼働状況もわかり、既存のシステムと連動させることも可能です」と前出の関係者は話す。
価格は900万円からとなっているが、2020年の東京オリンピック時はこのような案内ロボットが至るところで活躍していそうだ。