KTMジャパンは1月23日、KTM『690デューク』などのメインハーネスおよびABSに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは『690デューク』と『690デュークR』の2車種で、2011年11月4日~2016年5月30日に製造された1023台。
電気配線の配索設計が不適切なため、メインハーネスとABSモジュレータが干渉しているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、メインハーネスの被覆が損傷し、損傷箇所からABSモジュレータに電流が流れて当該モジュレータ内部のコントロールユニットが破損。ABS警告灯が点灯して、ABSが作動しないおそれがある。
改善措置として、全車両、メインハーネスを点検し、損傷がない場合は、ABSモジュレータとフレーム間にアースケーブルを取り付け、メインハーネスをフレームに固定する。損傷がある場合は、さらにABSモジュレータを点検し、異常が認められる場合は、当該モジュレータを良品と交換したうえでメインハーネスを修理し、フレームに固定する。
不具合および事故は起きていない。オーストリア本社からの情報により発見した。なお今回の届け出は、2016年12月22日に届け出たリコールを、対象車種拡大、改善内容追加したもの。