パナソニックは1月12日、2017年1月中旬より、自律搬送ロボット「HOSPI」(ホスピ)の実証実験を、千葉県の成田国際空港株式会社、ANAクラウンプラザホテル成田の協力により実施すると発表した。
HOSPIは、人の代わりに搬送作業を行うロボット。あらかじめ記憶させた地図情報に基づき、高性能センサと高度な障害物回避アルゴリズムにより、移動環境を認識しながら走行するため、歩行者や障害物に接触することなく、安全かつ効率的にさまざまな物を搬送できる。
また、従来の搬送設備のように、壁や天井への機器埋め込みや通路へのガイドテープの施工が不要なため、搬送の目的地や施設のレイアウト変更も容易かつ低コストで行える。このような特長が認められ、すでに国内外4か所の病院で、薬剤や検体の搬送などに利用されている。
今回は、空港内のラウンジでの食事後の下げ膳や、ホテルロビーでのドリンクサービスの実証実験を行う。この実験を通し、「HOSPI」の搬送サービス拡大に向けた実用性を検証するとともに、今後の商品化に向けた開発を加速していく。