今季最強の寒波到来、ヒートショックのリスクも大

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北日本や日本海側は大雪の可能性も(道東、2014年積雪時のイメージ)
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1月20日は、一年で寒さが最も厳しいといわれる大寒。気象庁は2月6日までの1か月予報で「冬型の気圧配置が強まる」「15日前後に今季最高クラスの寒波」と伝え、消費者庁や医療機関は「入浴や移動時の温度差に注意」などと呼びかけている。

真冬に襲いかかるヒートショック

寒さがいちだんと厳しくなる日本で、交通事故死者数の3.7倍もの死者を出しているヒートショック関連死。その多くが、入浴中に起きている。寒い脱衣所などと、熱い湯の温度差などで、血圧の急激な上下による心筋梗塞や脳卒中などを引き起こし、突然死に至るというケースだ。

消費者庁は、「家庭の浴槽での溺死者数は10年間で約7割増加。2014年は4866人で、そのうち高齢者(65歳以上)が約9割を占め、特に注意が必要」と伝え、「入浴前に脱衣所や浴室を暖める」「湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安に」「浴槽から急に立ち上がらない」「アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控える」「入浴する前に同居者にひと声かけて、見回ってもらう」などの注意を呼びかけている。

移動中の急激な温度差、こまめな防寒対策を

新年会や納会、歓送迎会などで酒を嗜む機会も増える1~3月。民鉄協は昨夏、鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況についてデータを公表。加害者の6割以上が「飲酒あり」で、曜日別では金曜・土曜が最多という結果が出た。

新宿駅と大阪駅では、「酔っ払って駅員などに詰め寄るという行為のほかに、とくに冬場、電車を降りた途端に倒れるというケースも少なくない」といった声があった。

降雪の少ない関東の医療機関などでも、「電車やバス、マイカーやタクシーなど、暖かい車内から寒い外気へと急に出る場合は気をつけて。とくに飲酒や泥酔時は注意。暖かい空間では上着を脱ぐ、外へ出るさいは防寒着をしっかりと」と伝えている。

40代にも赤信号

働き盛り世代もヒートショックに注意という。赤穂化成は昨年末、ヒートショックについての調査結果を発表。東京都23区における入浴中の事故死は、1月が飛び抜けて多く、もっとも少ない8月の約7倍の件数に。年代別では、40代から増加傾向にあり、家庭の浴槽における溺死者数は30代に比べて40代は約2.5倍の件数に達する。

1月第1・第2週は「冬型の気圧配置が強まる」と気象庁。「日本海側では平年に比べ曇りや雪の日が多い」「東日本の平均気温も低い」などといわれ、報道などは「今季最高クラスの寒波」「東京でも週末に氷点下」と伝えている。大寒の前後、急激な温度差がある空間では気をつけて。

《レスポンス編集部》

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