【ドライブコース探訪】津山のB級グルメ「ホルモンうどん」を食べてみた

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津山のB級グルメ「ホルモンうどん」を食べてみた
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年末年始の帰省のために東京から鹿児島へ向けてツーリング中、岡山の内陸都市、津山に立ち寄って、B級グルメ「ホルモンうどん」を食べてみた。

山岳路をショートカットするために久しぶりに通った中国自動車道は文字通りガラガラで、どこのローカル高速かと思われるくらい。後から開通した山陽自動車道のほうは反対に交通密度が高すぎ、スピードが上がらない。せっかく2本の縦貫道を整備したのにうまく活用されていない。

中国道は制限速度が80km/hと遅く、とりわけ新見~北房の27km区間は60km/h制限という、もはや高速道路とは呼べない制限速度。不人気になるのも当たり前というものだが、今の交通状況ならクルマが少ない中を快適に走りたい向きには結構おススメだ。

夕刻に着き、とりあえず津山城や旧市街地を見物。その後、津山城のチケット売り場の女性としばし雑談したなかで、津山で食事をするならホルモンうどんを食べてみてはと言われた。旅の直前、津山出身のジャーナリストから「津山は肉食文化で、日本各地の和牛のDNAを調べると津山に行き着く」という話を聞いていたのでぜひ牛肉をと思っていたのだが、ホルモンうどんとやらは初耳だったし、現在進行形のジモッティがおススメするとあらば、それを試したくなるというもの。方針転換してホルモンうどんを食べることにした。

ホルモンうどんはかつてB級グルメの全国大会イベント「B-1グランプリ」で銀賞を取ったこともあるらしい。レシピはおおむね決まっているのだが、それでも店ごとにタレやネタに工夫があり、味に違いがあるらしい。筆者が立ち寄ったのは津山の市街地から数km離れた郊外の河原の近くにある「お好み焼きみさき」というお店。

作り方は簡単。たまねぎ、野菜、ホルモンの順に鉄板に投入し、蓋をかぶせて蒸し焼きにする。火が通ったら蓋を上げてうどんを入れ、味噌だれをかけてよく和える。最後に味を微調整するためもう一度味噌だれを少し入れて出来上がり。

食べて見ると…ホルモンから出た油がうどんにからんでなかなか美味しい。焼肉のタレに似た味は濃い目で、減塩志向の人には向かないが、ダイナミックで野生的な味付けを楽しみたい人にはかなり刺さる系の美味しさだった。

津山はもともと食肉処理が盛んな地。ゆえにホルモンを食べるのかなと思いきや、ジモッティによれば、むしろホルモンは嫌いという人が多いという。かつては食肉のうち上等な部分は都市部へ出荷し、残ったホルモンを自家消費するという時代が長く続いたため、決してイメージは良くないのだそうだ。ホルモンうどんは津山の食文化を全国発信するだけでなく、地元におけるホルモンのネガティブイメージを好転させるという点でも意義深いB級グルメと言えそうだった。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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