いすゞ、レストアで技能伝承…保存車撮影会に スミダ、ベレル、117クーペ など

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スミダM型バス(左)とTX80トラック(右)
  • スミダM型バス(左)とTX80トラック(右)
  • スミダM型バス(左)とエルガ(右)
  • スミダM型バス(1932)
  • スミダM型バス(1932)
  • いすゞ TX80トラック(1948)
  • いすゞ TX80トラック(1948)
  • いすゞ TX80トラック(1948)
  • いすゞ エルフ(1964)

いすゞは12月25日、同社藤沢工場(神奈川県藤沢市)においていすゞヒストリックカー撮影会を開催した。

撮影に提供された12台の車両は、2002年の『エルフ』と2016年の『エルガ』以外は、同社が近年レストアをしたもの。その中には、いすゞの前身にあたる石川島自動車製作所が製造した昭和7年式の『スミダM型バス』や、いすゞとして初めて自社設計した乗用車『ベレル』、カロッツェリア・ギアに当時所属していたジョルジェット・ジウジアーロの手になる『117クーペ』なども見ることが出来た。

いすゞは歴史の長い会社にも関わらず、これまで過去の車両を保存していなかったことや、同社試作部の技能伝承、文化遺産伝承の意味合いも込め、積極的に車両の保存、レストア活動を行っている。「自分たちのルーツや、今まで先輩たちが行ってきたことを理解することで、今後自分たちの進むべき道を考える一助になればと思ってはじめた。更に、後輩たちにもその歴史を知ってもらいたいという思いもある」と関係者は語る。現在30台ほどが収蔵され、そのうち20台くらいのレストアが完了しているという。

これらの車両は、12月20日に竣工式を迎えたいすゞプラザ(神奈川県藤沢市)にも展示が予定されている。いすゞプラザは、商用車の役割や“運ぶ”を支えるものづくり、いすゞの歴史を紹介するミュージアムエリアと、ものづくり教室などを開催するコミュニティーエリアとからなり、地域への貢献といすゞを身近に感じてもらうための施設で、2017年4月11日に正式オープン。2月中旬よりいすゞプラザホームページを開設し、一般向けの見学等受付案内を開始する予定である。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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