【Feel Modulo X 2016】ステップワゴン モデューロX 安定性向上の秘密は?…一般ユーザーが体験

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Feel Modulo X 2016
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  • ステップワゴン モデューロXのサスペンションパーツ
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  • ステップワゴン モデューロX 開発責任者 小椋栄治氏
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「ステップワゴン モデューロX」は、オリジナルのローダウンサスペンション、エアロパーツ、アルミホイールの他、カーナビ、ETC2.0、ドラレコといった実用装備も充実した、ホンダアクセスのチューニングブランド「モデューロ」を冠するコンプリ―カ―だ。

モデューロの名に恥じないスペシャルスポーツパーツでこだわりユーザーのニーズに応えるだけでなく、『ステップワゴン』としてのミニバンユーティリティ+実用オプションのコンプリート設定により、家族全員が満足できる車を目指した。


◆買い替え検討中ユーザーの心を動かせるか

ホンダアクセスは、そんな、ステップワゴン モデューロXの良さを一般ユーザーにもっと知ってもらおうと、ツインリンクもてぎで試乗会を開催した。

現在、他社製を含むミニバンやセダンなどに乗っており、そろそろ買い替えを考えているユーザーを招待。施設内の第2アクティブセーフティトレーニングパークを使った特設コースと一般道の走行で、自分の車との違い、良い点・悪い点などを体験してもらうというイベントだ。

特設コースでは1か所レーンチェンジをテストするためのパイロンが設定され、それ以外のコースでは、各自がスラロームを試したり、コーナー手前でブレーキの感触などを試せるようになっている。一般道は、ツインリンクもてぎ周辺の道路(アップダウンやコーナーが多い)を自由に走ってもらっていた。

参加者は7組の家族。所有車種は、『セレナ』『フォレスター』『レガシィB4』『デリカD:5』『オデッセイ』『ステップワゴン』と多岐にわたる。イベントは夕方5時までほぼ終日を使って行われたが、参加者には主催者からのお土産と施設内のホテルツインリンクの「のぞみの湯」入浴チケットがプレゼントされた。1日の試乗後は、家族で温泉につかりながら疲れを癒すという趣向だ。


◆お父さん=足まわり、お母さん=安定性、子ども=ワクワクゲート

当日は、北風が若干冷たいものの晴天に恵まれ、家族で新車の試乗を楽しむには絶好のコンディションだった。さっそく走り終えた家族に感想を聞いてみた。

セレナに乗っている家族のお父さんは「エンジンが1500ccと聞いていたが、そんなに非力な感じはしませんでした。足回りが違う。ミニバンはハンドル操作からワンテンポ遅れる挙動があるのですが、試乗した車はそれがない。かなりほしくなりました」という。お母さんは、「安定感があり、アクセルもブレーキも動きがなめらか。平日は自分が運転することが多いので(ステップワゴンは)いいですね」という。娘さんは、「揺れが少ないので酔いにくいかも」と家族全員がかなり心が傾いたようだ。

オデッセイオーナーのお父さんは「乗り心地や安定性はダブルウィッシュボーンのオデッセイとは明らかに違うだろうと思ってたのですが、運転した感覚では違いはほとんど感じなかったです。オデッセイも気に入っていますが、買い替えを考えると値段と自動車税の安さでステップワゴンもありかなと」と、購入に向けてかなり現実的な分析を行っていた。この家族は今回のモデューロXを含む3車種で検討しているといい、息子さんは「ドアが楽しいし、乗り心地がいいのでいちばんほしい車」と気に入っていた。


◆普段寝ない子が後席で熟睡

デリカに乗っているお父さんは、一般道での感想を「正直、普通の道ではあまり(デリカとの)違いは感じられませんでしたが、カーブではサスペンションの違いはわかりました。エンジンが小さいけど、気持ちよく噴け上がりますね」と話してくれた。

『プレマシー』のオーナーは「コーナー立ち上がりなどでアクセルを踏み込むとき、ちょっとトルクが薄いかなと感じました」と若干エンジンの物足りなさを述べていたが、「コーナーリングでのロールは少な目で、そのままの姿勢を維持してくれました」と足回りについては満足していたようだ。お母さんは「視界が広いのはありがたいですね。後席も静かで安定していましたし、広さ天井の高さもよかったです」という感想だった。この家族の下のお子さんは、普段は車であまり寝ないそうだが、今回の一般道試乗では珍しく寝てしまったそうだ。

普段乗っている車によって、感想はさまざまだが、どの家族も乗り心地とサスペンションの良さは感じていたようす。とくに後席、3列目の乗り心地の良さを奥さんや子どもたちが語っていたのが印象的だ。お父さんとしては車にこだわりがあるものの、やはり家族で使う車は、同乗者の快適性や満足度も重要なのだろう。


◆足回りは後席も意識した設定

ホンダアクセスの商品企画担当者とステップワゴン モデューロXの開発責任者に話を聞くこともできた。

この車はどんな人、家族をターゲットにしているのだろうか。「モデューロというブランドがもともとは足回りをはじめとしたチューニングパーツからスタートしていますので、このクルマも専用のサスペンションや空力パーツを投入しています。やはりまず車好きの方に乗ってほしいというはあります」(商品企画担当 三重野祐介氏)としつつも、ミニバンという特性も損なわないようにしているという。

例えば足回りのチューニングは、単にロールやピッチングを抑えて運動性能を上げるだけでなく、助手席、2列目、3列目のシートでの快適性も考慮した味付けになっているという。また、カーナビ、ドラレコ、ETC2.0など実用オプションも充実させたコンプリート設定は、購入の意思決定を左右するお母さんや子どもたちにも納得してもらう意味がある。

そう語る三重野氏は、「おかげさまでモデューロXの受注は好調で9月の正式発表後から現在まで予定の150%に達しています。指名買いでくる人もいるのがうれしいですね」と語る。


◆酔わない安定性の秘密は空力とのサスペンションの相乗効果

同乗者のことも考えて作られた足回りだそうだが、そのあたりを、開発責任者である小椋栄治氏に聞いてみた。

「重視したのは4輪の接地性です。腰高のミニバンはどうしてもロールしやすいですし、加減速のピッチングも同乗者を不快にさせてしまいます。これを解消するために相当な走り込みを行ってチューニングしました。ステップワゴン モデューロXの走行安定性は、専用のスプリングとダンパーの減衰力と全体のローダウン化(ー15mm)のセッティングによるものですが、もうひとつこだわったのは空力です。フロントグリルはデザイン性だけでなく、リアのディフューザーとともに車の下を流れる空気を整流して安定性を高めています」。

今回の試乗会では、高速道路での試乗がメニューになかったが、サスペンションの性能も、高速走行やレーンチェンジではさらに違いがはっきりわかるという。街乗りでは乗り心地重視の柔らかい動きをするが、コーナリングや高速走行ではしっかりとした剛性感を出してくれる。そんな味付けに苦労したと小椋氏はいう。

同じモデューロXコンプリートカーでも『N-BOX』『N-ONE』との違いもまさにこの点だそうだ。軽自動車とは違う車体サイズ、3列目まであるミニバンでは、同乗者視点でのサスペンションチューニングが最大のポイントだ。


◆街乗りの乗り心地では想像できない高速域でのサスペンション剛性も

メーカー系のミニバンチューニングでいえば、トヨタのG'sや日産のライダーが有名だが、後発となるホンダ モデューロXは、差別化のためあえてスポーツ性能の中に同乗者の快適性や女性が運転することを意識した要素を加えているという。ヨーやピッチングを抑えるのも、安定した挙動で女性ドライバーにも不安を与えないようにという配慮からだ。

そのためスポーツパッケージや限定仕様車にありがちな、赤や青のワンポイント、ステッチのような派手さを抑えて黒とシルバーという落ち着いた内装を選んでいる。

ちなみに、試乗会ではプレス向けの試乗時間も設けられた。第2アクティブセーフティコースだけの試乗だが、後輪サスペンションの追従性は普通のミニバンにはない感覚だった。ロングボディで腰高のミニバンの場合、車の前と後ろでロール変化の時間差があり、車体が捩れている感覚、リアの収まりがワンテンポ、ツーテンポ遅れたり、揺り返しがきたりするのだが、リアタイヤが前輪と同じ軌跡をトレースして一発でレーンチェンジが決まる面白い感覚だ。

たしかに1.5リットルダウンサイジングターボは、旧式ターボを知っている世代にはパンチ力が物足りない感じはする。しかし、うまく高回転を維持してやれば、キビキビした面白い走りを堪能できる。お父さん一人で運転するときは、ちょっとアクセルを余計にくれてやる。そんな楽しみ方ができる車だ。


“Feel Modulo X 2016” の様子はこちら
《中尾真二》

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