ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ボッシュは12月14日、米国ラスベガスで2017年1月に開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー2017(CES 2017)において、後付け可能な車両用緊急通報システムを初公開すると発表した。
毎年1月に行われるCESには、世界中から家電、コンピューター、オーディオメーカーなどが参加。新製品や最新テクノロジーを披露する世界最大規模の見本市として知られる。
ボッシュがCES17で初公開する後付け可能な車両用緊急通報システムは、自動緊急通報サービス「eCall」用に開発されたもの。後付け可能な「eCallアダプター」によって、サービスが利用できるようになる。
このアダプターは、シガーライターに直接取り付けることができるのが特徴。緊急時に自動で通報を行う。加速度センサーが衝突を検知すると、緊急通報が作動。スマートフォンアプリが、車両の現在位置などの詳細な情報をセンターに送信。衝突の衝撃レベルも分析され、それに応じた措置が自動的に開始される。
衝突が中程度の場合、コントロールセンターがドライバーに直接連絡を取り、救急車やレッカー車の出動が必要かどうかを判断。ドライバーが応答しない場合は、ただちに救急隊が派遣される。