来季2017年に向けて、世界ラリー選手権(WRC)の大物ドライバー人事が続々と決定中。前フォルクスワーゲン(VW)ワークス選手である通算16勝のヤリ-マティ・ラトバラは、来季ワークス復帰するトヨタに加入することが発表された。VWの今季限りでの突然のワークス撤退によって宙に浮いた格好のドライバーのうち、王者セバスチャン・オジェはMスポーツ/フォード入りが決定(既報)。そしてラトバラは、復帰するトヨタを新天地とすることが決まった。これは13日にトヨタが来季体制の詳細を公表したなかで、最近噂になっていたラトバラ起用が正式発表となったもの。ラトバラはトヨタ加入の喜びを次のように語っている。「2001年にトヨタのカローラGTでラリーの道に入り、2003年に最初に乗ったワールドラリーカー(WRカー)はカローラWRCだった。だから、いろいろな意味で『ここに帰ってきた!』と感じている。TOYOTA GAZOO Racing WRCチームの参戦初年度からチームに加わり、一緒に新しい冒険に挑戦できるのは非常に幸運なことだと思う。多くの勝利を積み上げていきたい」今季までの4シーズンをVWで走っていたラトバラは、フィンランド出身の31歳でWRC通算16勝。チャンピオン獲得経験はないが、シリーズ2位に3回輝いている。今季はシリーズ6位と低迷したが、現在のWRCでは4連覇王オジェに次ぐ大物と評していい存在だ。トヨタは大きな戦力を得たといえるだろう。もうひとりの実戦レギュラードライバーは、既に発表されているユホ・ハンニネン(フィンランド出身35歳)。そしてテストドライバーとして若手のエサペッカ・ラッピ(フィンラン出身25歳)が加わることも新たに発表されている。彼らがトミ・マキネン(1996~99年WRC王者)らの指揮のもと、トヨタにとって18年ぶりのワークス参戦となるシーズンを戦う。開幕戦モンテカルロ(1月19~22日)までは既に約1カ月と迫る状況の2017年WRC。TOYOTA GAZOO Racing WRCチームの総代表でもある豊田章男トヨタ社長は「残り1カ月、WRC開幕のその瞬間までトミ(マキネン)をはじめとするフィンランド、ドイツ(TMG)そして日本の負け嫌いなチームメンバーたちが最後まで努力を続けてまいります。負け嫌いなTOYOTA GAZOO RacingのWRCへの挑戦への応援をよろしくお願いいたします」とコメントしている。
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