師走の終電、寝過ごし客の受け皿として、今年も西東京バス(八王子市明神町3)が「寝過ごし救済バス」を運行する。
3年目となるこのバスは、東京都八王子市内の高尾駅と八王子駅を結ぶ。深夜1時5分に出発し、八王子駅に1時32分に到着。運賃は880円だ。
中央線特別快速の最終は、0時55分に高尾駅に到着。この駅止まりで、東京方面へも甲府方面へも移動できない。さらに駅周辺の宿泊施設は限られている。寝過ごし救済バスは、こうした駅で途方に暮れる乗客を、宿泊施設のある八王子駅周辺へと運んでくれる。
「当社のバス乗務員が別会社で働いていた時に中央線で乗り過ごした経験があり、その提案で『寝過ごし救済バス』が生まれた」(同バス営業担当)
運行は、12月9日(金)、16日(金)、22日(木)。忘年会シーズンがピークを迎える金曜日と、祝日前だ。
このバスに救われる人は少なくない。昨年は最高で1台に52人が利用した。