欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは11月下旬、中国で開幕した広州モーターショー16において、コンセプトカーの『I.D.』を中国初公開した。
同車は、フォルクスワーゲンの次世代EVコンセプトカー。フォルクスワーゲンは、このI.D.の考え方を市販EVに反映させ、2020年の発売を目指す。
I.D.は、フォルクスワーゲンが電動パワートレイン車用に新開発したモジュラー車台、「MEB」をベースにした最初のコンパクトモデル。5ドアハッチバックのボディは、後部にスライドドアを採用しているのが特徴。
「オープンスペース」と名付けられたインテリアは、広く開放的な空間。完全自動走行モードでは、マルチファンクションステアリングホイールが、ダッシュボードに格納される。
EVパワートレインは、モーターが最大出力170psを発生。1回の充電で、およそ400-600km走行できる性能を持つ。広州モーターショーのプレスカンファレンスには、中国フォルクスワーゲンブランドのCEO、Feng Sihan氏が登壇。「I.D.は、フォルクスワーゲンの未来を表したコンセプトカー」と述べている。