トヨタ自動車は12月6日、パワートレーンカンパニーの開発体制を見直し、強化を進めていくと発表した。
パワートレーンカンパニーは、2016年4月に発足した社内分社組織。今回の開発体制の見直しと強化では、当面の間、主流となるエンジンおよびトランスミッションの開発促進に加え、車両電動化の推進に向けて、モーター、バッテリー、パワーコントロールユニット(PCU)などのハイブリッド技術(電動化技術)の開発を加速させる。
そのために重要になるのが、技術共有によるトヨタグループ総力のレベルアップ。トヨタは従来、主要な技術やシステムは、「自社での内製により手の内化」することを基本姿勢として、研究・開発に取り組んできた。
しかし今後、CO2排出量削減に向けて、これまで以上のペースで電動化技術の開発・商品展開を進めていくことが求められる。そこで引き続き、トヨタ独自で保有すべき技術を厳選して「内製化・手の内化」しながら、今後はグループ内で技術共有を進め、共同開発分野を拡大することを決めた。
トヨタは、「グループ横断的な大部屋による共同開発を強化し、グループ内でのリソーセスを効率的に活用して高い技術の早期確立を図る。グループ総力のレベルアップ、開発のスピードアップ、普及・拡大によるスケールアップ」を目指していく」とコメントしている。