北米最高峰レースの「インディカー・シリーズ」に参戦している佐藤琢磨が、来季2017年はアンドレッティ・オートスポーツに移籍し、引き続きホンダエンジンとともに戦うことが決まった(3日、ホンダが発表)。日本には過去3人しかいないF1表彰台経験選手のひとりであり、2010年からはインディカーを主戦場としている佐藤琢磨(来年1月で40歳)。今季までの4シーズンはAJ.フォイト・レーシングで走っていたが、同チームが来季はエンジンをホンダからシボレーにスイッチすることとなり、その時点から移籍濃厚に。その後、同チームが来季の新ドライバー布陣を発表した段階で、琢磨の離脱が確定した。そして注目の移籍先は、アンドレッティ・オートスポーツに決定。アンドレッティは、アメリカのレジェンドレーサーであるマリオ・アンドレッティの息子で、自身もインディのシリーズチャンピオンになったマイケル・アンドレッティが率いる陣営。シボレーエンジンで走ったシーズンもあるが、ホンダエンジンとの絆が深い大規模チームだ(現在は2014年からホンダを継続搭載中)。佐藤琢磨のコメント「マイケルならびにアンドレッティ・オートスポーツとの交渉を終え、とても嬉しく思っています。アンドレッティ・オートスポーツとは切っても切れない関係にあるホンダとともに、今、彼らは最高の状態にあるように思います。チームはこれまで何年にもわたり、あらゆるタイプのコースで驚くほどコンペティティブな実力を発揮してきました。とりわけ、過去数年間のインディ500で示したスピードには目を見張るものがあります。また、2017年シーズンに向けてアグレッシブに状況の改善に取り組んでいることもとても印象深く、今は新しい環境でレースを戦うのが待ちきれない気分です」アンドレッティ・ホンダは来季も4台体制で戦う。琢磨はカーナンバー26のマシンを駆り、チームに残る3人、2012年チャンピオンで2014年にはインディ500でも優勝したライアン・ハンターレイ(#28)、今季インディ500を初参戦で制覇したアレクサンダー・ロッシ(#98)、そしてマイケルの息子、マリオの孫であるマルコ・アンドレッティ(#27)といった手強くも頼もしいチームメイトたちとともに新シーズンに挑む。チームを率いるマイケル・アンドレッティは、「琢磨はレーシングドライバーとして素晴らしい経験を積んでいる。私たちのチームに加わることで、さらにその成長を促し、能力を伸ばし、多くの成功を収めることが楽しみだ」とコメントしている。参戦8年目の来季、4年ぶりのシリーズ通算2勝目と悲願のインディ500初制覇を目指す琢磨にとっては、期待が広がる移籍といえそうだ。
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