【リコール】ヤマハ マジェスティS 2万台、エンジンや速度計に不具合

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「マジェスティS XC155」2016年モデル
  • 「マジェスティS XC155」2016年モデル
  • 改善箇所(シリンダヘッドガスケット)
  • 改善箇所(スピードメーター)

ヤマハ発動機は11月29日、軽二輪スクーター『マジェスティS XC155』のシリンダヘッドガスケットとスピードメーターに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、『マジェスティS XC155』1車種で、2013年9月16日から2016年8月30日に製造された計2万0166台。

シリンダヘッドガスケットについては、締付けが不適切なため、気密性が低いものがあることが判明。そのため、高速走行等の高負荷時にシリンダヘッドガスケットの気密性が損なわれ、冷却水が燃焼室内に侵入して点火プラグが濡れ、最悪の場合、アイドリング時にエンストしたり、始動できなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両、シリンダヘッドガスケットを新品と交換し、シリンダヘッドを適切に締付ける。不具合が47件発生している。不具合は市場からの情報により発見した。

スピードメーターについては、車速センサーの電気配線をブレーキホースに固定するクランプの取付け方法が不適切なため、ハンドル操作を繰り返すとクランプが正規の取付け位置からずれることがある。そのため、車速センサーの電気配線の配索が変わり、そのままの状態で使用を続けると、当該電気配線が屈曲し、最悪の場合、断線して速度計が作動しなくなるおそれがある。

改善措置として、全車両、対策品のクランプを組み込んだ車速センサーと交換する。不具合が81件発生している。不具合は市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。

いずれも不具合に起因する事故は発生していない。

《纐纈敏也@DAYS》

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