スウェーデンの高級車メーカー、ボルボカーズは11月16日(日本時間11月17日未明)、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー16において、新型『V90クロスカントリー』をワールドプレミアした。
ボルボカーズのラインナップに、最初にクロスカントリーが用意されたのは、1997年。当時の『V70』をベースにした『V70 XC』が、原点だった。ボルボカーズはその後、およそ20年に渡って、このカテゴリーをリードしてきた。
V90クロスカントリーは、ボルボカーズの最上級ワゴンとして復活を遂げた新型『V90』をベースに開発。歴代クロスカントリー同様、車高を若干引き上げて、オフロード走行に対応。フェンダーエクステンションやアンダーガードなどの専用装備を採用する。
駆動方式は4WD。スウェーデンの酷寒地帯をはじめ、米国アリゾナの砂漠地帯などで開発テストを行い、天候や路面状況を問わないシャシーを実現するべく、チューニングが煮詰められた。
新型V90クロスカントリーは間もなく、スウェーデン・イェーテボリのトースランダ工場において、生産を開始する予定。ボルボカーズは、米国で2番目にクロスカントリー車に対する需要の高いカリフォルニア州で、新型の販売に力を入れる方針。
ボルボカーズの研究開発担当、ピーター・メルテンス上級副社長は、「新型V90クロスカントリーは、V90の機能性に冒険心を追加するもの」と語っている。