ヨットの国際レース「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ」の予選シリーズ福岡大会が19~20日に、福岡市沖博多湾で開催された。福岡大会がシリーズ最終戦で、イギリスの「ランドローバーBAR」が優勝し、シリーズ1位も決定した。ワールドシリーズは第35回「アメリカズカップ・マッチ」の挑戦艇を決定する戦い。シリーズがアジアで開催されるのは、今回の福岡が初めてだ。予選シリーズの後、さらに複数のステージを経て挑戦艇を決定し、本戦は2017年6月に、防衛チャンピオン「チームオラクルUSA」とのマッチレースが、英領バミューダで開催される。福岡では2日間で6レースが開催され、常に上位でフィニッシュしたランドローバーBARが75ポイントで優勝。2位は、ポイントが初日の倍となる“スーパーサンデー”に、2回も1位でゴールしたアルテミス・レーシング(スウェーデン)だった。防衛チャンピオンのオラクル・チームUSAは2日目のポイントが伸び悩んで3位。ホームレースで勝利が期待されたソフトバンク・チーム・ジャパンは、ときどきいい走りを見せたものの、2日間を通じては下位にとどまった。福岡大会リザルト1位:ランドローバーBAR 75点2位:アルテミス・レーシング 75点3位:オラクル・チームUSA 70点4位:エミレーツ・チーム・ニュージーランド 65点5位:ソフトバンク・チーム・ジャパン 61点6位:グルパマ・チーム・フランス 59点世界各地で9戦を戦った予選シリーズの順位も、1位ランドローバーBAR以下が確定。アルテミス・レーシングとソフトバンク・チーム・ジャパンの2チームはそれぞれの福岡での成績が効き、最終戦で順位を交換した。総合ランキング1位:ランドローバーBAR 512点2位:オラクル・チームUSA 493点3位:エミレーツ・チーム・ニュージーランド 485点4位:アルテミス・レーシング 466点5位:ソフトバンク・チーム・ジャパン 460点6位:グルパマ・チーム・フランス 419点予選シリーズの後、チャレンジャー選抜レース(総当たりマッチレース、予選シリーズ上位にアドバンテージポイント)、チャレンジャー決定レース(防衛チャンピオンを除く選抜レース上位4チームのマッチレース、5戦先勝)とステージを進める。