2016年末の発売が予定されている『C-HR』には、ハイブリッド車も用意される。新プラットフォーム(TNGA)をベースにしたモデルとしては『プリウス』に次ぐ2番目のモデルになる。プラットフォームは共通だが、もちろん車種ごとの専用開発。開示されている範囲だけでもでは『プリウス』に対しアンダーボディでは大径タイヤ化、高ピップポイント化(ほかに1.2リットルターボでは4WD化も)などを専用部品で対応。さらにSACHS製ショックアブソーバーの採用やスタビライザーの大径化などもプリウスとの違いという。その結果は、短時間ながら今回のプロトタイプ試乗でも実感できた。コチラのハイブリッド車でいうと、1.2ターボ車に対し乗り味がずいぶん違う…というのが第一印象。おそらく車重の差(現時点では未公表)が効いて、大径(18インチ、試乗車はドイツ製のミシュランを装着していた)タイヤながら、ひたすらなめらかな乗り心地になっている、のだ。ステアリングフィールも適度な重さを伴いしっとりとした感触。が、足回りの設定が適切で、決してダルではなく、ゆったりと悠然とクルマが走ってくれる……そんなイメージだ。較べれば身軽で4WDである分、1.2リットルターボのほうが身のこなしの軽快感が上であることは確かではある。が、気持ちに余裕を持って乗っていられるクルマになっている。1.8リットルエンジン(98ps/14.5kg・f)にモーター(72ps/16.6kg・f)が組み合わせられる動力性能も十分なもの。エンジンが“入った”際の音は、エンジン自体の音量、音質に因るもので、現状では少し耳につくが、加速自体は力強い。このクラスのSUVとしての走りっぷり、上質感は、上級セダンとも肩を並べるレベルだと思う。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
「日本でも売るんですかね…?」トヨタの新型『C-HR BEV』北米投入へ、SNSでは「めっちゃ魅力的」の声 2025年5月24日 トヨタ自動車は、新型電動SUV『C-HR BEV』を北米市場に投入する…