住友ゴム工業が、東北大学との共同研究により発表した、パラゴムノキにおける天然ゴム生合成機構に関する研究成果が、オープンアクセス誌「eLife」で公開された。
公開された研究成果は、パラゴムノキでの天然ゴムの生合成機構において、ゴムが合成されるためには3つのタンパク質が重要であることを発見したもので、10月26日に開催された「国際ゴム技術会議 北九州」で発表したもの。今回の発見により、さらなるゴム生合成機構の解明と、それによる天然ゴムの安定供給に関わる技術開発の進展が期待されている。
eLifeは、2012年に創刊された生命科学および生命医学分野のオープンアクセス誌。トムソン・ロイター社が発表するインパクトファクター(文献引用影響率)においても、2015年版で8.303と高い値を示している。住友ゴムでは、今回の「eLife」での公開は、研究成果の重要性が広く一般に認められたものと考えている。