さらに、ポール発進からトップを走る#31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀&中山雄一/ブリヂストン=BS)に迫ると、#25 松井は34周目にこれをコース上でオーバーテイク。2位でも自力王座、#31 プリウスが優勝なら4位でもいい#25だったが、「チャンピオンのこともあるけど、今回勝ちたいという思いが強かった」という松井が攻めの気持ちを貫いて、見事なパッシングを見せた。そして優勝、今季2勝目でチャンピオン獲得に自ら花を添えた。
武士はGT500やフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)でも上位戦線で戦った実績があるが、メジャータイトル獲得は今回が初(松井も初。VivaC team TSUCHIYAはチーム部門タイトルも獲得)。武士は今季でGT300のレギュラードライバーからは退く意向も表明しているだけに、最高の終幕ともなった。