三菱重工業は、「MRJ」(三菱リージョナルジェット)開発負担や造船事業の採算悪化が見込まれるため、2017年3月期通期業績見通しを大幅に下方修正した。
売上高は前回予想より3000億円マイナスの4兆円に下方修正した。航空・宇宙を除く各セグメントで円高による為替換算の影響が見込まれるため。
営業利益は売上高減少の影響に加え、交通・輸送セグメントでの民間航空機、商船の採算悪化が見込まれるほか、MRJの開発負担も大きく、前回予想より900億円マイナスの2400億円、経常利益が1000億円マイナスの1800億円となる見込み。
当期利益は不動産事業会社の株式の一部を売却するなどで特別利益600億円を計上するため、前回予想1000億円を据え置いた。