レッドブル・エアレース参戦の室屋義秀選手、来季は総合優勝を目指す

航空 エンタメ・イベント
今年のレッドブル・エアレースについて室屋選手は「チームとしても進化はしたが、一方で歯車のかみ合わない点もあった」とする。
  • 今年のレッドブル・エアレースについて室屋選手は「チームとしても進化はしたが、一方で歯車のかみ合わない点もあった」とする。
  • 「速いだけでは勝てないのがレッドブル・エアレース。機体の速度は勝っているが、オーバーGにも気を使わなくてはならない」とした。来季へ向けての注意点でもあるようだ。
  • 「機体のポテンシャルは向上し、自分の実力も高まってきている。来季は総合優勝を目指したい」と、力強く語る。
  • いわゆる「2009年組」の活躍は目立つ。「自分は一歩遅れているが、ようやく追いついてきた」と室屋選手。
  • 報告会終了後のフォトセッション。
  • 国内で行っているエアショーのトレーニングも披露された。
  • 手早くエンジンを始動し、タキシング開始。
  • 離陸していくエクストラEA-300。オフシーズンは国内でのエアショーに参加している。

レッドブル・エアレースに参戦している室屋義秀選手は28日、活動拠点としている「ふくしまスカイパーク(福島県福島市)」で報道陣を対象とした活動報告会を実施した。今年は総合6位。「ポテンシャルは十分にある」として来年は総合優勝を目指すとしている。

今回の報告会は翌日に開催されるブライトリング主催のクローズドイベントにあわせて行われた。今年のレッドブル・エアレースで室屋選手は総合6位となったが、今年については「進化を実感できた年でもあり、歯車がかみ合いきれないことを実感した年でもあり、その両方が重なった」とした。

予選では1位を取ることも多くなってきたが、室屋選手は「予選は速ければいいし、一発勝負なので大好きなんですが、本戦はそれだけではいけない、レースは速いだけでは勝ち進めないことを学んだ」とする。秘密兵器として用意していたウイングレットが使えなくなるなど、前半は今年度のレギュレーション変更に泣かされ、後半は天候悪化によるトリッキーな展開に泣かされたという。

機体そのものの性能やポテンシャルは向上しているが、「高速型のコースは個人的にも好きなのだが、うちの機体は直線域での加速性能があまりに良すぎてオーバーGによる失格のリスクが高まってきた」、「他のチームの機体はそこまで加速しきれないのでオーバーGのリスクは低かった。うちだけがその心配をしなくてはならなかった」と室屋選手は語る。そこが今年の問題でもあり、来年度の課題にもなるようだ。

来季については「総合1位を目指す」と宣言した。「昨年は6位に "届いた" という状態だったが、今年は6位で "収まった" と実感できるようになった。機体のポテンシャルもあるし、自分の実力も高まったと感じている。来季への準備はすでに開始しており、最終的に総合優勝できることを目指す」と室屋選手。来年の活躍にも期待したい。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集