【ダイハツ ムーヴキャンバス 試乗】このクルマとなら新しい毎日がはじまりそうな予感…岩貞るみこ

試乗記 国産車
ダイハツ ムーヴキャンバス
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アラフィーな私にしてみれば、某ドイツ車の懐かしきバンを彷彿させるたたずまい。でも、もっと下の世代にしてみれば、すごく新鮮でキュートなクルマに映るはず。

規格で決められているタテ×ヨコ×高さだというのに、これは今までになかったシルエットだ。さらにうまく演出するのはカラーリング。このクルマとなら新しい毎日がはじまりそうな予感がする。広告で使えそうなセリフだけれど、ほんとにそう思うのだからしかたない。

運転席に座ると、フロントガラスが立っていて、車内が広く感じる。いや、実際、広い。運転席まわりにも余裕が感じられるうえ、後席なんて高級セダンよりだんぜん広くて、つまさきをピンとはじかせながら脚を組めちゃうくらいだ。ちゃんとシートベルトしておかないと、前席のシートバックまで放り出されそうな感じもする。

その後席。座面の下には引き出しのように引っ張り出せる、ちょっとしたトレイが隠してある。気の利いたアイディアである。しかし、このように優しくされるとアラフィー女性はつけあがる。トレイをもうちょっと深くしてほしいとか、もうちょっと広くしてほしいとか、もうちょっと重いものまで耐えられるようにしてほしいとか。だってそのほうがもっと使いやすいし、重さを心配するのは、こどもが降りるときに踏んで壊しそうなんだもの。こう書いておけば、次回は改良されてくるかしら?

シートの座面は前席、後席ともに、絶妙な高さで乗り降りのしやすいこと。車内には小物入れもたくさんで、女心をわかっているなという感じ。でも、相変わらずハンドルが遠くて、運転がしにくい。国交省の衝突実験で身長175cmのダミー君に怪我をさせないためには、このくらい必要らしいけれど、でもそんなヤツ(ダミーくんをヤツ呼ばわり)、日本女性の平均身長からはほど遠いじゃん! ハンドルが前に出てくるテレスコピックをつけてほしいけれど、価格があがるのもなあ。

国交省の試験結果なんてどうでもいいから、メインユーザーにとって一番安全なクルマにしてほしいと思うのは、きっと私だけじゃないはずだ。女性のみなさん、かしこい意見を声にしていきましょう!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「ハチ公物語」「しっぽをなくしたイルカ」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。最新刊は「法律がわかる!桃太郎こども裁判」(すべて講談社)。

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