デルタ航空は18日、NYを拠点に活躍するデザイナーのザック・ポーゼン氏が手がける新ユニフォーム発表会をアトランタで開催した。
新ユニフォームは今年12月から来年初めにかけて約1000人の従業員が試着し、そのフィードバックによる微調整後、2018年の第1四半期から、客室乗務員、空港の地上職員、整備や空港ランプ職員など、全世界の6万人以上の接客と空港勤務する従業員が着用する予定。
新ユニフォームのデザインは、デルタ航空の歴史と航空会社らしさを尊重しながら大胆な配色とクラシックなスタイルを融合し、デルタ航空従業員の見栄えとブランドを高めるものを目指した。
整備やランプ職員など、顧客と直接接しない従業員のユニフォームは、ザック・ポーゼン氏のデザインと色調アドバイスに基づき、米アパレルメーカー「ランズエンド」が製作する。
今回のユニフォーム・コレクションには、数々の繊細なディテールが施されている。女性用のトラベリング・シスル(薄紫、アザミ色)のブラウスには、シグニチャデザインであるウィング型の襟が取り入れられている。デルタ航空のロゴで「ウィジット」と呼ばれる三角形のモチーフは、コレクション全体にアクセントとして用いられ、整備チームなど直接乗客に接しない部門のユニフォームには、アウターに目立つ形で取り入れられている。
客室乗務員と空港の旅客サービスの女性用ユニフォームには、フェミニンなフォルムのパスポート・プラム色のVネックドレスや、ペプラムセーター(フリルの付いたセーター)、ラップドレス、オットマン生地のスカート・スーツ、スウィング・ジャケット(揺れるデザインのジャケット)がある。
男性用コレクションには、グランドスピード・グラファイト(濃いグレー色)のスリーピース・スーツ、パスポート・プラム色のクルーネック・セーター、三角形のウィジットがプリントされたネクタイなどのアイテムを用意。
空港のランプエリアや整備エリアなど、屋外を含む環境で働く従業員用には、ミッドレイヤー・セーター、スリー・イン・ワンのセーフティジャケット、速乾性のポロシャツなどがラインナップされている。
デルタ航空が客室業務員や空港の地上職員のユニフォームを刷新したのは2006年で、リチャード・タイラー氏のデザインによるものだった。整備やランプ職員など非接客サービス部門のユニフォームを変更したのは2000年が最後。